革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行い、生産性を向上させるための設備投資等を支援する補助金です。

中小事業者向けとしては歴史のあるメジャーな補助金ですが、社会経済環境の変化を受けて、毎年変化しています。再構築補助金と比べると、建物費が対象とならないなど経費が限定的、事前着手制度がない、賃上げ要件が厳しい、といった点では不利な面もあります。

一方で、生産性向上を目的とした補助金であり、再構築補助金ほどの大胆なビジネスモデル転換までは求められず、また複数回チャレンジの制限も再構築補助金より緩く、チャレンジしやすいとも言えます。会社の状況や取り組み内容によってうまく使い分けたいところです。

補助金の申請枠は以下の6つあります。

• 通常枠
• 回復型賃上げ
• 雇用拡大枠
• デジタル枠
• グリーン枠
• グローバル市場開拓枠

経費の1/2もしくは2/3が最大2,250万円（グリーン枠は5,000万円、グローバル市場開拓枠は4,000万円）まで補助されます。

それぞれの枠で上限や補助率、対象費用などが異なっています。すべての枠で賃上げ要件が課されており、給与支給総額や事業内最低賃金の要件を満たす計画を提出し、実行していくことが求められています。

対象となる経費

• 機械装置システム構築費
• 外注費
• 広告費　など

（枠によって異なる）

対象とならない経費

• 既存事業にも活用できるものにかかる費用
• 公道を走る車両や船舶
• 仕入れやランニングコスト　など